20230312 青山通りから原宿までの裏道

  • 2023.03.14 Tuesday
  • 11:30

東京の都市がどんどんと様変わりしていくのが寂しくてたまらない。

原宿も、パレフランスがなくなり、可愛い駅舎がなくなり、竹下通りにコンビニや100均や家電量販店が並ぶのを見てつらく思う年代のわたくしです。

なので、裏道を通って、かつての建物がそのまま残るわけじゃなくても、わたしたちの知る原宿らしさが残っているとホッとする。 


表参道は緩やかな坂道で、今のように温暖化する以前は、雪が降ると子供たちがそり遊びをしたそうだけれど、交通量も少なかったのですね。裏道は表参道とは違い、複雑なアップダウンがあり、タモリさんが好きそうな感じで、わたしも好き。

 

原宿の裏道には、ヴィンテージの外車がお似合い

 

小さな建物の仕様がさりげなくおしゃれ。一緒に歩いた友だちいわく、「建材がいちいちおしゃれ。田舎にはない」

 

良いカフェがある街には良い文化がうまれる。人々が集い、語り合うから。

 

このカフェの看板も原宿の裏道っぽい

 

表の道しか知らないと、裏道のこういう高低のギャップにちょっと驚く

 

昔からある花屋さん。貴重です。

 

かわいい窓。リズミカルに並んだサボテン、手前のアイアンの柵やそこを這う植物が絵になる。

 

好奇心と想像力をかきたてられるこの窓、とても好き。

 

 

JUGEMテーマ:地域/ローカル

20180304 山川方夫と「三田文学」展

  • 2018.03.05 Monday
  • 16:13

JUGEMテーマ:読書

 

 

 

神奈川近代文学館へ行く途中にある、旧フランス領事館跡。
関東大震災で崩れてしまったそうです。
こうして残していることがすごいって思う。

 

 

瑞々しく、シニカルで斬新で。とても50年も前に亡くなった作家とは思えない山川方夫。

わたし自身はそんなにたくさんは読んでいないんだけれど、あまりメジャーでないにしても34歳で交通事故で亡くなるまでにじつは4回も芥川賞候補になっていてマニアなファンも少なくないみたい。

作家として活躍していただけではなくて、雑誌『三田文学』の編集にも携わっていて、多くの文学者を輩出してる、目利きの編集者という顔も持っていて、今回の展示はとくにその部分にスポットをあてたもの。

山川方夫に見出された作家のひとりである坂上弘さんのお話しも聴講できて、鎌倉にある武満徹の家に一緒に遊びに行って踊ったこととか、山川方夫を慕ってお家へ日参していた坂上さんがいくとお母様が「お妾はんがきましたよ」ってお部屋に通してくれたこととかそんなことが聞けた。他人のために生きることが山川作品のスタンスって坂上さんはおっしゃっていたけれど、そうい印象をわたしは山川文学から受けたことはなく、意外だった。むしろ孤独とか人間のエゴとか邪心とか、そういう表に出せないような姿を表現しているところが特徴なんじゃないかって思ってた。

若いころに父親を亡くし一家の長として家族を支え、妹たちを嫁がせて自身は晩婚で、これから幸せになるというところで新婚9か月で他界。結婚してからの数少ない作品からは温かさが窺えると評されているから、もしもう少し長生きしていたら、違う作風に出会えていたのかもしれないけれど。

それにしても、坂上さんは訥々と静かにお話しなさりながらも人を惹きつける。わたしは聴いたことないけど企業セミナーみたいな大きな声でハキハキと元気に喋る講習会のようなものとは、たぶん真逆なんだろうな。

心通じ合えるとわかってる人と話すときは、大きな声や驚かせるような仕掛けなんて不要なんだわ。

 

 

文学館内にある untei cafe で、ランチ。和風サンドウィッチは、
海苔とグリーンオリーブとスライスチーズが挟まってて美味しかった。

 

 

 

通り抜けようとして通り抜けられなかった、外人墓地。

 

 

雨の日散歩

  • 2010.05.24 Monday
  • 15:20
最近気持ちが沈んでいます。
いつも若干ハイめな私としては、めずらしいかも。

ほんと、浮かないのです。

誰でも通る道だとは思うのですが
つねに自分の前を歩き道しるべになっていてくれていた両親のカラダが弱ってしまって
それに伴って気持ちも弱ってしまってきたのを見ながら
私にはどうすることも出来ない。

私に出来ることといえば
毎日のメールのやりとり、ときどき実家に顔をみせて
近況報告をし合ったり励ましたりすることだけ。

一緒に住んでいない私がこんなに浮かないのだから
自分もあちこち痛いと言いながらも父の介護をする母が、
どんなにストレスフルだろうと思う。
ましてや自由に動けない父本人に至っては
その気持ちを思うにつけ、私のほうが心臓がドキドキして涙が浮かんできてしまうほど。

というわけで、この土日に実家に帰ってきました。

日曜日はあいにくの雨でしたが、
私が帰るときに遠回りしながら母と散歩。
植物に詳しい母に、草木や花の名前を聞きながら。
ここは、八王子南大沢の堀の内側にある「清水入緑地」。
住宅街の中に残る不思議な空間です。
鬱蒼とした緑の中に鳥の鳴き声だけが聴こえ
晴れている日でもそこだけ気温が3度くらい低いような
そして人間以外の生き物の気配が濃密な、
きっと木や花の精霊が静かに息をしていると思えるような場所。

疑宝珠の葉。いつか生け花のお稽古のときに
先生に「疑宝珠が自然にはえているところ、見たことあるでしょ?」と言われて
答えられなかった。



エゴの木には、可愛い白い花がたくさん咲いていました。
雨に濡れて少し重たそう。
花が終わると青小さな実になるのだそうです。



ハナミズキに似たヤマボウシ。
エゴの木の花が葉の下に花をつけるのと逆で
ヤマボウシは葉の上に花をつけて、お日様の方を向いています。
4枚のはなびらが星のまたたきのようでも風車のようでもあります。



茗荷。もうすぐ根元から茗荷の子が顔を出します。
摘みに来ようかな。



カルミア。薄くピンクがかっていてかわいい。
これから咲く蕾が金平糖のような形をしています。


生け花ではよく葉を使う、シャガ。
アヤメ科の花です。
もう花の時期は過ぎてしまっていましたが
名残の一輪が咲いていました。



晴れた日も気持ちいいけれど、雨に濡れた葉や花もまた風情があります。
お日様も雨も、どちらも、植物にとっては恵みですもの。
だから私たち人間にとっても。
雨の日もまた楽し。

いつか父とも一緒にお散歩ができますように。




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地域/ローカル 

甘茶

  • 2009.07.11 Saturday
  • 23:29
先日、町田の薬師池公園に行ってきました。
梅雨の季節では貴重な晴れた日曜日!
ちょっと雨が降ってるくらいの方が紫陽花は綺麗なんですけどね。

で、そのときに写した写真。





お花の先生に見ていただいたら
「これは額紫陽花じゃなくてアマチャじゃないかしら?」とのこと。
アマチャ?
甘茶?

調べてみたら、甘茶というのは額紫陽花とそっくりなんですけど
葉で区別できるらしく
額紫陽花の葉は丸っこくて艶があり
アマチャの葉は、やや小ぶりで細長いんですって。

この葉を乾燥させてお茶にしたものが甘茶。
潅仏会(花祭り)のときに釈迦如来像の頭から注ぐ甘茶です。

お釈迦様がお生まれになった時、
それを祝って天上の九龍が甘露の雨を降り灌いだ
といういわれがあることから
このような慣習が生まれたそうです。

ちなみに、最近は潅仏会をしないお寺も増えてきているとか。
キリスト教会がクリスマスをしないようなものですね。
どうしてなんだろう?
不思議。

さて、この薬師池公園は、じつはカワセミのスポットでも
あるらしいのです。
カワセミというのは、
PCで入力するときに変換してみるとわかるんですけど
「川蝉」とも書くけれど「翡翠」とも書くんですね。
ほんとうに宝石のように綺麗でした。
サイズは思っていたよりも小さくて
スズメよりも少し大きいくらい。



見ることができたのも撮影することが出来たのも
とってもラッキーでした。
何かいいことありそう♪

あと、薬師池公園には大賀ハスの大きな蓮池があります。
花にはまだ早かったのですが、
葉っぱだけでもとても綺麗でした。





蓮の花が咲くころに
また行ってみよう。

暑いだろうなー

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